≪これより、最終卒業試験を開始する≫
「パイロットっていう職業があるんだ」
「こちら、テオドール・ハイネン。
準備完了しています」「売りたいものがありまして」
「なんでこんなところに、」
「だ、だれ……?
あっ! このダイヤは渡さないからね!」「ハイネン家も大変だな、」
「――オスク・ハースキヴィ」
「この楽しさが、
テオにも伝わったらいいんだけど」「じゃあ、また」
―― No pilot , No living ――
人々が宇宙船による恒星間移動を確立してから2500年余り。
人類は太陽系外に移り住み始め、各地に宇宙での居住区を作り上げた。
「宇宙船パイロット」はその頃から姿を見せ、各居住区間での物資輸送をメインに様々な事象に関与している記録が残っている。
「宇宙船パイロット」は、約2000年前まで自己申告制だったが、現在では資格制に切り替わり、その資格を得るための養成機関が設立されている。
――――パイロット養成機関パンフレット冒頭 より
そして時は――西暦5021年。
これは、パイロット養成機関を卒業したテオドール・ハイネンの宇宙を巡る、出会いと別れのお仕事冒険譚!
各パートあらすじ
Part01-前編
パイロット養成機関を卒業したばかりのテオドール・ハイネンは、最初の依頼でハマル星系へと向かう。
そこで彼は、自らを「マーシナリー」と名乗る傭兵集団と行動を共にすることになる。
しかし、そこで昔からの友人、オスク・ハースキヴィに出会うのだった。
Part01-後編
初心者パイロットのテオドール・ハイネンは、ルミノウス星系へと依頼品を届けようとしていた。
依頼は無事に完了し、船を建造するために同じ星系の宇宙ステーションに向かっていると、先ほどまでいた基地でストライキが行われているとの知らせが入る。
テオドール・ハイネンは異変を感じて拠点に戻るが……?
Part02-前編
様々な困難を乗り越えたテオドール・ハイネンは、オスク・ハースキヴィと仕事を共にすることになった。
目的地は、独立領でも、帝国領でもない。連邦星系だ。
初めての連邦領星系で、様々な困難が待っているとも知らずに、テオドール・ハイネンは心を躍らせる――。